雑記帳その5
ネット上ではブログが席捲している。
このRacmanTempotallyもブログを使ってもいいかなと思わないこともない。
既に2年以上前にブログは立ち上げてあってそれを使ってもいいしまた新規に立ち上げてもいいとは思う。
MovableTypeの古いバージョンでカスタマイズなしのブログは今や珍しい存在かも知れないが放置状態であることが恥ずかしくもある。
あえてブログを使わないのは信念があるから。などとは思っていないのでいつどうなるかはわからない。
ブログをオープンにしておくとスパムメールと同じ類の無関係の投稿が入る。クローズにしてもその頻度が高まり複数のブログのうちひとつは最近削除してしまった。
そのため一方通行のブログなので時系列が整理されたデータベースである以外はブログのメリットを感じない。
ここに書き込む内容は記録式のエディタと手書きノートがあってそれが下書きのようになっている。アップする内容はその一部でタイムスタンプをつけてはコピペしてアップしている。
一方通行ではあるが時々サイトを見てくださった方からメールをいただくことがある。
それには必ず返事を差し上げるようにしているしメールのやりとりはある程度続く。
ブログもそうだが個人のBBSやソーシャルネットなんとかで交流を広めることは楽しいし有意義な面もあるだろうが反面私の場合は非常に疲労感を覚えるので継続力に自信がない。
一方向の発信でもその文章から読む人のそれぞれの受け止め方がいくつもある。
誤解もあるだろうし自分の過ちもあるだろうと思う。その時は謝罪したり修正したり弁解したりするつもりである。背伸びも萎縮もしないで等身大で書いていきたいと思う。2006年9月28日(木)
14時18分
拙サイトのキャスティング論を見た方の印象として、キャスティングには筋トレが必要であると主張していること
を強く感じられるようである。
筋トレというと筋骨隆々とした身体作りをイメージする。
しかしキャスティングにはそんなものは要らない。普段使うことなく眠っているキャスティングのための筋力を呼び起こすだけで事足りる。
フライフィッシングをもっと面白くするためのキャスティングはマッチョである必要はない。
ピアニストが毎日練習をしないと調子を取り戻すのに何日もかかると言われる。
たしかにフライキャスティングにもそのような傾向はある。
しかしそれは職業的デモンストレーターのように正確で美しく見栄えのするキャストを要求される場合であって、自分の楽しみの範疇で満足の得られるキャスティングをするにはその維持のための練習はそれほど必要ではない。とは言っても、それはその人にとってキャスティング技術を確立している場合である。
Ritz wrote:
An understanding of the mechanics of casting ensures ability to detect
your own faults and a knowledge of how to remedy them.
キャスティング技術の理解は自分自身の誤りとその修正法を見つける能力を確実にするものである。2006年10月1日(日) 20時44分
フライキャスティングの一般的な解説では、リストの使い方やタイミング、肘の位置など、事細かに説明してあ
る。ホールのタイミングは遅くとかゆっくり加速とか具体的に事細かであることが多い。
つまり座標点と時系列を指定することによって良いキャスティングを実現させようとする方法である。
こうした作業手順書にそって忠実に訓練を積めばいつかは良い結果が得られるとは思う。
私の場合はどちらかと言えば座標点や時系列はどうでもよいと思っている。
作業手順書よりは構造説明書か動作説明書のようなものの理解が優先する。
その理解があればマニュアルを見るより適確に実行できるはずである。
作業手順書はひとつの方法に過ぎない。うまく集約され表現されたものが良い作業手順書であると言える。
作業手順書の中には原理的な理解にはあまり寄与しないどころか妨げとなるものもあると知っていたほうがいい。
2006年10月3日(火) 19時18分
暑い時期は外に出てロッドを振る気にはなれない。
涼しくなったし天気も良いので一昨日久々にキャスティング練習をした。
そして今日もいつもの練習場に行ってロッドを振った。
前回は8フィート6番のグラスロッド。今日は9フィート8番のカーボン。
どちらも30年以上前のオールドロッドでくたびれ観が振る人に似合っている。と自己満。
ラインがマッチしないのでよく考えたら8番のつもりが9番ラインが巻いてあった。
久々なのでリールに巻いたラインのスペックを忘れている。
ラインを替えたら調子がよい。このロッドはラインスペックの許容度が低い。
握力が落ちていることは感じたが全体の筋力はそれほど落ちていないと感じた。
不安定なループはブランクを感じさせる。
たぶんあと1時間の練習を2回ほど消化したら調子が取り戻せると思った。2006年10月19日(木) 20時53分
フライキャスティングの物理学的解析はこれといった研究例を見ない。
総合的に整理構成されたものも「紐の飛行に関する考察」と言ったような基礎的な研究もされてないような気がする。
フライラインの挙動を細かく分析しようとすると計測値の取得や整理には多くの手間を要することになるだろう。
しかしラインの飛行原理は至って単純なものであろうと思う。勘の良い学者なら研究に及ばずと思うかもしれない。
もちろん使いやすいフライラインを設計するためには周辺要因の解析も役立つものと思うのだが、紐の一端を加速させて減速停止するという単純な入力値から得られる結果はレポート用紙一枚で足りるかも知れない。
フライラインが描く曲線は実に様々でその形状から色々な考察がなされる。
そして印象的なものによって原理とは無関係なことに着目する過ちも起こしうる。
錯覚はあってもいいし思考を継続することは尊重すべきである。
空を流れる雲の速度や形状の変化について考察せよなんて雲を掴むようなテーマほど難しいものではないと思うのだが。2006年10月22日(日)
12時07分

久しぶりにカンツリにて遊ぶ。2006.10.26
ある方から質問があってお答えしたことについて書いてみます。
ラインのループ部分が回転することについてであったが、これは回転するとは考えない。
ラインの先端の軌跡がどうなるか調べれば解ることであるが、回転ではなく直線もしくは緩やかなカーブを描く。したがってループの径がどうとか回転力がどうとかと考えること自体が意味がない。
ループが展開していくのを見るとラインが転がって伸びていくように見える。ロールキャストならなおさら回転しているように見える。しかしロールキャストはループの発生と同時にライン先端にまで引っ張る力が伝わっていないだけで移動していった輪の最後の部分だけがふつうのループと同じと考えればよくどちらもライン自体が回転すると考えない。ラインはただ引っ張られるだけで回転する力は与えられていない。ループの先端の形状と軌跡は同じと勘違いしやすいがまったく違う。
ロッドについてもチップが回転する作用についての考察を見たことがあるような気がするがラインに及ぼす力は回転力とは考えない方が良い。
ロッドチップがラインを持ち上げながら引っ張ることについてはラインの軌跡をわずかに変化させることはあっても主たる要素にはならない。
ラインはロッドチップの最高速の一瞬に解き放たれるようにループが発生するのである。その一瞬は直線に作用する。2006年10月28日(土)
15時08分
前述のループの考察について曖昧なところがあるような気がするので書き加えてみます。
ループの回転については考え方の問題ではなく回転はしていない。したがって回転力や角加速度などを解析の要素とする考えは間違いである。回転を直線に置き換えると簡単になるというようなものではない。
ラインは引っ張られて運動エネルギーを持ち質量に応じた動きをする。ラインの一端を固定するとループができる。ループが展開すると運動エネルギーはループ先端より固定されていないライン端までの部分だけにある。
展開が進むとその部分の質量は小へと変化する。質量が小さくなると速度が上がる。ずっと前にも書いたがその加速は想像を絶する。
ロッドチップが放つ最高速度はループを押し出す初速にほぼ等しいが、展開を終えるまでのループが進む平均速度に対しライン端の平均速度は2倍である。
ディープ目のシンキングラインと硬めのチップのロッドを使ってループを横にずらして尖ったループのキャストをしてみると解りやすいかも知れない。2006年10月31日(火)
10時18分
メールで質問をいただいたのでお答えを書いてみます。
バットをよく曲げることの意味とバットをしっかり曲げるためのコツのようなものについてです。
ロッドの反発力を大きく引き出そうとするためにはロッドを大きく曲げます。
ところが曲げ方がチップ寄りかバット寄りかによってその差は歴然とします。
反発の後のロッドの挙動をベターにするためにはチップ寄りかバット寄りかというものではなく適正なカーブを描くことが望ましいのですが、現実的にバットがよく曲がってなくて良い結果を得られない状態のキャスティングを見ることは多いです。
とくに傾向的に多いのはロッドの曲がり始めるタイミングが遅くストロークの後半部分でのみ曲がりが見られるものです。つまりストロークの前半は遊びになっているわけで、この遊びをなくすことによってロッドのバット部分が良く曲がるようになりますし、ストロークも短くて事足りることになります。
これはキャスティングを側面からビデオ撮影してロッドの動きをみれば明確に分かります。
この観点から自分のキャスティングを見ればどうしたらよいかは自然に分かってくると思います。
動き出すタイミングやリストの使い方など意識するだけで変えられるはずです。
意識と言えばロッドのバット部分に意識を集中することも効果的です。ロッドチップの部分がないものと仮定してバットだけでキャスティングするような感覚がぴったりな場合もあります。
最終的にはバットさえ曲げれば良いと言うような単純なことではありません。
ロッドデザインが意図したものかそうでないにせよ、そのロッドにとっての最適な曲げカーブを必要に応じた度合いだけ作ることが目標となります。2006年11月7日(火)
21時36分
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